3Dコンソーシアム -3D新時代“驚きから感動へ!”-
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部会活動
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2003年6月25日
2003年5月28日
2003年4月16日
「サービス/コンテンツ部会」報告
2003年10月30日
 今回は「サービス/コンテンツ部会」と併設展示会が先行して開催され、その後に招聘講師により「コンテンツ配信における著作権問題」佐々木隆一氏、「MPEG国際基準化における三次元映像音声表現手法の紹介―2003年10月までの検討内容」木全英明氏の講演が行なわれた。なお、勉強会への出席会員数は50会員(90名)であった。

「新しいコンテンツビジネスの発展は著作権問題をクリアできるかどうかにかかっている」
(佐々木隆一氏)
「標準化団体としてのMPEGはここで世の中の映像と音楽の流れがわかるという存在だ」
(木全英明氏)
ワンコンテンツ・マルチユース展示
各社の技術紹介との連動展示

併設展示会は「ワンコンテンツ・マルチユース」、同じ3Dコンテンツを異なった方法で変換して、異なったディスプレイで、異なったサイズで見るという試みを行なった。さらに部会での各社の技術紹介と連動する形での展示も行なわれた

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サービス/コンテンツ部会堀越力部会長あいさつ
堀越力部会長
「ワンコンテンツ・マルチユース」展示の試み

9月11日の部会活動合同発表会の際にご案内したとおり、今回は「ワンコンテンツ・マルチユース」という狙いで併設展示をいたしました。同じコンテンツを異なった方法で変換して、異なったディスプレイで、異なったサイズで見るという試みです。これによって見え方がどう違うかを是非目で見て実感していただきたいと思います。

コンテンツは2次元のビデオコンテンツですが、クロスメディア様から映画「鉄人28号」、DDD様から「ジェラシックパーク」をご提供いただき、それをインターサイエンス様、DDD様、マーキュリサンデー様の2D/3D変換ツールを使って3次元の映像とし、さらにそれを有沢製作所様、DDD様、シャープ様、三洋電機様の異なったサイズのディスプレイによって表示しています。

同じコンテンツであっても見方によっていろいろ印象も変わりますので、皆様のご意見なりご感想なりを事務局宛に上げていただき、今後の部会活動に役立てたいと思います。今回の「ワンコンテンツ・マルチユース」展示の試みにご協力いただいた会員の皆様、ありがとうございました。


一般ユーザーも参加する携帯電話3D実証実験

次に3Dの実証実験について進捗状況のご報告です。3Dディスプレイとして現在市場に最も広まっているのは携帯電話の505iですので、3Dコンテンツの実証実験のプラットホームとして、まずここからやっていこうということです。実証実験の目的のひとつは、一般ユーザーに3Dコンテンツに触れるチャンスを増やそうということです。それによって、どんなコンテンツがユーザーに受け入れられるのか、喜ばれるのかを調査できます。

実際に携帯電話に3Dのコンテンツをのせるためには変換ツールが必要ですので、3Dクリエーターの方々には変換ツールを貸与する方向で検討中です。具体的には、携帯電話サイトからダウンロードできるサーバ構築を検討している段階です。505iのスペックでいうと、現状可能なのは静止画、音楽としてMIDIなどで、ひとつのコンテンツは200kbぐらいのデータサイズ。またビュアをダウンロードして一般ユーザーも3Dコンテンツが見られるようにします。見たユーザーがボタンを押してアンケートに答えてもらえることも考えています。

この携帯電話向けの3Dのコンテンツですが、まず会員の皆様からのコンテンツ提供をお願いしたい。具体的には、静止画ベースで5シーン程度画面が切り替わる形。シーンのチェンジを効果的に使っていただいて、ストーリー仕立てで例えば観光案内、商品紹介などの3Dコンテンツを作っていただきたい。後日ホームページを通じて、具体的にご案内させていただきます。


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「サービス/コンテンツ部会」会員社技術紹介
「Web3Dにおけるコンテンツ制作を支援する形状計測システム」





富士ゼロックス 西川 様
Web3D用コンテンツの制作支援をする形状計測システム(SR法)のご紹介をさせていただく。当社はWeb3Dモデルの三次元表現ができ、インタラクティブ操作が可能という点に注目して、実物体の立体コンテンツを制作するような形状計測装置を提案しました。実物体のモデリングは従来はフルCGを使っており、メジャーで測ったり、それをもとにピクチャーを貼ったりとかなり時間がかかった。当社で開発した3Dスキャナーは実物体を簡単に計測して3Dモデルを作れるということで、かなりのコストダウンが計れることになった。

用途としては、Web3D向けのモデル制作、e-ラーニング(マニュアルなど)。さらには博物館での利用。博物館には実際の展示物の裏側に膨大なバックグラウンド、展示していない収蔵物があり、それをあらかじめ計測しておけばバーチャルに立ち上げ展示することが可能になる。会員の皆様のなかで、こんなものを形状計測してモデル化してみたいという希望がありましたらご相談ください。なお、来年度から当社ではスキャニングサービス事業を開始する予定です。


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「2D/3D変換技術と3Dディスプレーの方式の違いによる3Dコンテンツ作成方法」




インターサイエンス 泉 様
シャープの3D液晶搭載パソコンがようやく発売となり、東芝・三菱電機・カシオの各社も3D液晶を発表して、いよいよ3Dビジネスも本格的に立ち上がるとの期待感が出てきた。

ただこうなるとコンテンツ制作をする立場からすると、これらのハードに対応(表示するための規格に合わせる)した3Dコンテンツをいちいち作ることはとてもできない。ひとつのソースを作るれば各社のディスプレイにそのまま表示(ワンコンテンツ・マルチユース)できることが一番好ましい。

そのために3Dコンソーシアムとして、あるいは各社が協力して「推奨フォーマットの策定」「共通ライブラリの開発」「立体視調整機能の提供」といったことをすべきではないかと考えている。会員の中で協力していただける会社があれば申し出て欲しいし、弊社としても無料提供できるように前向きに検討する用意がある。


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「2D/3D変換ソフトのチップ化」






マーキュリーサンデー 斉藤 様
例えば黒澤監督の「七人の侍」をリアルタイムに変換して立体的に見る場合、1秒間で24フレームを処理しなければならない。これがテレビの場合だと1秒間で30フレームとなる。当社ではこの基準をクリアしてようやく一昨年に2D/3D変換ソフトを完成させ、その後PCのスペック向上によってリアルタイムで映像がどんどん変換できるようになった。また3D液晶付き携帯電話にも当社のソフトが変換ツールとして採用されている。当社の2D/3D変換ソフトの特徴は、非常にコンパクトであること。携帯電話の中に入れたソフトの総量は5kbしかない。

映像の歴史の中で立体像は最後に残された「フロンティア」といわれるが、なぜ立体化なのか。立体にすることによって映像の情報量が飛躍的に増える。例えば医療で手術映像や内視鏡の映像は、擬似的であっても立体で奥行きをもって見ることによって判断するための情報量が倍増する。また従来は立体で見ることがなかったレントゲン写真、内視鏡映像、星雲写真、写実派絵画…こうした世界の中に入っていける。

当社の2D/3D変換ソフトは2Dの映像を取り込みソフト搭載の端末で立体視化するが特徴であり、今後はさまざまな場面で利用していただくためにも「チップ化」を考えている。チップ化することによってハイビジョンのフルスペック画素の映像も立体化できる。そのための環境整備はほぼ終えており、システムの中に組み入れていただけるようにソフト供給を積極的にやっていく。2D/3D変換ソフトを安価で提供するなど、今後も3D映像市場の醸成に向けてさまざまな提案をさせていただく。


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「TriDef 3D変換と2D互換Encoding」





DDD社 Chris 様
●Autostereoscopic(眼鏡不要)3D表示装置に注力

●Autostereoscopicは科学の視覚表現や広告などに広く使用可

●ソフトウェアと2D/3D変換サービスを提供

●立体映像で10年の実績を持つ


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「立体映像2画面連結映像システム」






札幌テレビ 小海 様
弊社グループは共同で左右の両眼視差を利用する立体映像方式における立体映像製作から立体映像編集、再生送出システムの立体映像デジタル処理方式を開発した。それが「立体映像2画面連結映像システム(特許出願済)」である。

このシステムは、左右の2映像を連結した2画面連結映像に変換し、コンピュータのムービー形式で映像編集を行うため、高画質を維持した立体映像製作が効率よく行える。また、送出表示についても1台の2画面ビデオボートを付加したコンピュータで行うため、高画質・高精細で、システムが簡便という特徴を持っている。つまり映像製作から送出/表示までのパフォーマンスを画期的に向上させ、立体映像の適用がスムーズにしたのが「立体映像2画面連結映像システム」というわけである。

ブロードバンドにおける配信コンテンツは3D本編ムービー、3D予告編ムービー、3D広告ムービー、3D案内ムービー、3D対話型コンテンツ、3Dゲームなど、広いジャンルが考えられる。


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「M-Pluse及びその関連の3D音源技術」






タクミ 近藤 様
MPluseとは、ヘッドフォンを介して、ダイナミックでリアルな3Dオーディオを実現するという製品である。MPluseの技術は音の移送が「ここらあたり」から「ここ」と限定できるくらいはっきりしている。

この技術は、戦車での音の情報収集をする技術開発を手掛けていたイスラエルのチーム、「Be4社」がもたらしたものである。戦車は大きな窓がとれないため、音の移送によって、砲弾の落ちた位置をヘッドフォンを介して、正確に特定しなければならない。その技術がMPluseに生かされている。現在、フォードのクルマのオーディオシステムにこれが使われている。

競合他社と比較してもMPluseは優れたパフォーマンスを見せている。「3Dオーディオサウンドのアプリケーション開発が容易」という特徴から、「Musicplayerサウンドをリアルに近づける」「ゲームに3Dオーディオを追加し、臨場感を持たせる」など、デバイスメーカー、コンテンツメーカー、ゲーム開発メーカーなど、数多くのソリューションの可能性が広がる。


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