参加者: 60人 (第1部とダブっている人がほとんど)
イアン・トンプソンから挨拶の後、ゲストスピーカーから、3Dにかける思いや、コンソーシアムに期待する内容などについて講演を頂いた。 概要は以下の通り。
(1) Durham大学 Nick Holliman 博士
裸眼立体視の基本的な原理と歴史について触れた上で、商用化を含めた研究の現状についてプレゼンテーションがあった。
2ヶ月前からDurham大学において、Webをうまく活用することで(広告ページを3Dにするなど)3Dディスプレイをビジネスにするケーススタディを実施している。
ニック・ホリマン博士による講演3Dコンソーシアムは、これまで成功(持続)しなかった3D市場を本格的に立ち上げる足がかりになる。 CG、Depthマッピング、デジタル写真などコンテンツを作る環境、3Dに合成する環境(ツール)など整ってきているので、
- Display Descriptors,
- Production formats,
- Distribution formats,
- Electrical interface,
などの標準化を期待したい。 また、
- Display independence
- Common language for consumers
を実現してほしい。
産学をつなぐ大事な役割を期待している。
また、学生の就職の道としても期待したい。
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(2) GTA-GEOINFOMATIK社 Lars Fricke氏
(Large Scale Virtual 3D City Modelのソフトウェア会社)
3Dに対する先入観(高価である、データが重すぎる)や、ハードや他のソフトが普及していない、などの事情があって、なかなか浸透していないのが実情。
コンソーシアムによって、メーカーからユーザーまでの広いコミュニティができることで、こうした先入観が解消されることを期待したい。
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(3) VRex社 Sadeg Faris社長
2Dから3Dへの移行は当然の(不可避の)移行である、という主旨で講演。
モノクロ → カラー → 立体視は2つの目でものを見る人間としては当然の流れ。
コンソーシアムがこの流れを加速してくれることを期待している。
H/W、Application S/W、 Great Contentsが三位一体となって初めて一般消費者に浸透する。
3Dは世界60億人に必要な技術で、将来的には$1Trillion市場と見る。
成功の鍵となる要件は
- High Quality (高品質)
- Affordability for the masses (手頃な価格)
- Compatibility with existing platform (既存のシステムとの互換性)
- General purpose (汎用性)
ビジネスは先の話ではなくて、すぐにでも立ち上がる素地があるので、コンソーシアムが推進力となってくれることを期待している。
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続いて、コンソーシアムの体制や活動について説明を行った。
会費については今年度はあと半年しかないが、小額であり、事務手続き費用なので、月割りせずに全額でお願いしたい、と説明。
活動は技術部会は各地でバラバラに話をすると収集がつかなくなるので、現状日本を中心とした活動とならざるを得ないが、サービスコンテンツ・安全ガイドラインの各部会は、地域ごとに異なる市場性や要望を考慮して独自性(独立性)を持たせて活動して行きたい、と説明し、概ね賛同を得た。
特に、美術館や博物館について欧州は日本や米国と並行してリードして行くべきと考えるという意見や、文化的な側面としてのエンターテイメントも欧州としては力を注ぎたいという発言もあった。
また、3Dが普及してこなかった事情を慎重に振り返り、Identifyすることが次のステップに進むために必要とのコメントも聞かれた。
最後にコンソーシアムへの参画の意思確認をしたところ、20人〜25人程度の挙手があった。(今回の参加者にはすでに規約、工業所有権の指針、入会申し込み書は送付済み)