3Dコンソーシアム、韓国クァンウン(光云)大学次世代3Dディスプレイ研究センター(3DRC)主催による日韓共同の3Dフェア2007が11月26日、27日に韓国ソウルにおいて開催された。
2006年、秋葉原3Dシアターで開催された第1回日韓3Dフェア2006に引き続き、2007年は韓国ソウルのビジネス街、江南市のGSホールで行われた。
韓国では政府が「3Dビジョン2010」を掲げて立体映像産業を支援しており、韓国情報通信部、国会の科学技術関連委員会、大統領周辺の幹部からの祝辞もあり、韓国における立体映像産業振興にかける意気込みが感じられた。
実行委員会(実行委員長:早稲田大学河合隆史准教授、クァンウン大学キムウンス教授)には、韓国側はクァンウン大学、チュンブク(忠北)大学、ソウル大学、スウォン大学、KIST、LG Electronics、LG−Nortel、日本側は3Dコンソーシアム幹事会社からシャープ株式会社、セイコーエプソン株式会社、日本SGI株式会社が参加し、その他、経済産業省関連の(財)デジタルコンテンツ協会:田中誠一常務理事、総務省関連の超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)榎並和雅企画推進委員長(NICT:(独)情報通信研究機構)も祝辞と講演を行ない、まさに日韓の産学官が一同に介した一大3Dイベントであった。
セレモニーでは、2006年のアキバ3D宣言に引き続き、3Dクリエータの育成、3D技術の産学連携、3D標準化を日韓連携で推進しようという「ソウル3D宣言2007」が宣言された。
また、2日間を通して、日韓の3D映像(13本)の上映と、3D関連製品(73品目)が展示され、2日目の27日には国際3D技術コンファレンス(19講演)が開催された。
韓国では、2005年三大シネコンであるCGV、ロッテシネマ、メガボックスが一斉に立体映画サービスを開始し、3Dブームに火がついた。2007年10月の釜山国際映画祭では、世界各国から立体映画関係者が集まって活発な議論がなされ、立体映像ビジネス普及への期待はますます高まってきている。
日韓合同で3Dフェアを開催する意義は、お互いに協力しあうことで、マーケットを拡大し、世界をリードする立体映像ビジネスをいち早く確立することにある。
今後もいままで築かれた日韓3D関係者の友好関係をベースに、さらに幅広い業界の方にも呼びかけ、立体映像ビジネスの輪を広げていきたい。
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オープニングセレモニーのテープカット
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3Dコンソーシアム会長代行シャープ株式会社山本靖氏とクァンウン大学キムウンス教授によるソウル3D宣言
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*Seoul 3D Declaration 2007
In order to promote the collaborations between Korea
and Japan in research and development of 3D technology
and to cultivate new 3D industries in both countries,
We hereby declare the followings;