3Dコンソーシアム -3D新時代“驚きから感動へ!”-
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2003年5月28日
2003年4月16日
2003年3月4日
「講演会」の開催
(会場:シャープ幕張ビル)
2004年2月24日
3D技術の将来像について講演する安田東大教授
通常総会に引き続き「講演会/パネルディスカッション」が開催され、安田氏(東大先端科学技術研究センター教授)、中郡氏(国立がんセンター東病院医長)などの基調講演があり、また正会員・賛助会員6名によるパネルディスカッションが行なわれた。なお、今回は「立体映像産業推進協議会」との合同ミーティングとし、同協議会会員46人が参加した。
立体映像産業推進協議会HP:http://www.rittaikyo.jp/

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「A・B・C―三つの重点項目」
谷口事務局長
本日は立体映像産業推進協議会と3Dコンソーシアムとの初の合同ミーティングとさせていただきました、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

さて今年度の活動ポイントとして、A・B・C、三つの項目での作戦強化を考えております。Aの項目は、官公庁との連携、国家プロジェクトへの参画、地方自治体への働きかけといった観点からの活動で、ここを強化したい。アプローチ先は、総務省、農林水産省などです。

 

昨年は京都府の「デジタル疎水ネットワーク」プロジェクトへの参画を表明しました。今年は各県持ち回りの「マルチメディア祭」が和歌山県で開催される予定になっていますが、地方自治体への提案活動を通じて文部科学省などへの働きかけを強化したいと考えております。また農林水産省に対しては、同省のキーパーソンの方と懇談したのですが、実験農園では監視カメラを設置して新種の育ち具合、芽が出て来てから育って行く様をライブでウオッチしているのですが、これを3Dでやりたいというニーズがあることがわかりました。

国が推進するe‐JAPAN構想の全体像を捉えたとき、地域の活性化・教育・ベンチャーの育成・国際化の四つの軸があるのですが、これを県単位で強化していこうという動きがあるということです。会員の皆様とご一緒に、3Dコンソーシアムとして一つでも二つでも、ビジネス事例を増やしていきたい、というのがA項目の推進方針です。

Bの項目は、本日の立体映像産業推進協議会との連携もそうですが、他にCGアーツ協会、デジタルコンテンツ協会など、目的を同じくする団体と3Dコンソーシアムが一体となり協力しあいながら活動を行ないたいと考えています。CGアーツ協会とのタイアップは、文化庁の委託を受けて2月末から3月にかけて恵比寿の東京都写真美術館において「文化庁メディア芸術祭」が開催されますが、これにも3Dコンソーシムとして協力したいと話し合っております。デジタルコンテンツ協会とは、SIGGRAPHに対する取り組みの協力体制を密にして、会場でアピールできるよう準備をしっかり整えたい。

そして立体映像産業推進協議会の皆様とは事務局レベルの情報交換だけでなく、ワーキンググループ活動でも共通テーマがあればジョイントして互いの成果を共有したいと考えています。具体的な事例としては、東京電気大学の新津先生に主査をお引き受けいただいて、ディスプレイのワンコンテンツ・マルチユースをめざして、立体映像産業推進協議会会員と3Dコンソーシアム会員が参加する横断的なWG活動としてスタートさせることになっています。

三つ目のC項目は、海外活動の強化、あるいはそれ以外の諸団体との連携プレイということです。海外では、5月に開催されるSID、8月に開催されるSIGGRAPHにおいて、3Dコンソーシアムとしてのメッセージをきちんと発信して国際的なプレゼンスを高めていきます。また諸団体との連携では、農水省が後援する「Agro−informationExpo(農業情報技術展)」というシンポジウムと展示会が3月2日〜3日の二日間開かれますが、農業におけるIT化というような活動にも幅を拡げていきたいと思っております。

会員の皆様には常に申し上げていますが、3D事業を考えるときのパーツはジグソーパズルのパーツのようなものであり、3Dコンソーシアムという場は既に存在するパーツにパーツをはめ込む作業を行なうと。プラットホームもいろいろ出始めておりますし、ソフトウエアも変換技術だけでなく、さまざまな面で技術が進化しています。コンテンツも、本日併設しております展示会場でも、数か月前と比べても1ランクも2ランクもレベルが上がっていることを実感します。以上、A・B・C、三つの重点項目によって、本年度は市場形成に向けて本格的な第一歩を踏み出していきたいと考えております。

 

こうした活動と平行しまして、携帯電話を使った3Dコンテンツの配信実験を開始ししますが、これには二つの狙いがあります。まずは、3Dコンテンツの楽しさをより多くのユーザーにアピールし、体験していただくこと。そして、配信実験で得られたユーザーの反応を調査・分析し、今後のコンテンツ制作を考えていただく仕組みを作ります。この配信実験には、コンシューマ・マーケットのニーズの盛り上げも図るという側面的な狙いも含まれております。

本日は、3Dコンソーシアムが新年度のスタートを切る節目であります。引き続き会員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。


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講演会
中郡聡夫/国立がんセンター東病院 上腹部外科外来部肝臓科 医長
安田 浩/東京大学 国際・産学共同研究センター センター長・教授
田原博史/株式会社アイパワースポーツ 代表取締役
真下一策/スポーツビジョン研究会
「医療における3D画像
−外科治療における経験−」




国立がんセンター東病院
上腹部外科外来部肝臓科 医長
中郡聡夫
医療分野においても3D画像の導入が急速に進んでいる。今回は、私達が早稲田大学国際情報通信研究センター(GITS)の河合隆史助教授と共同研究してきた3D画像診断、特殊な画像処理によるバーチャル内視鏡、3D画像を応用した手術ナビゲーション、さらに3DCGによるインフォームドコンセント用アニメーション(OpeAnime)につき報告する。

3D画像診断は、血管などの構造物と腫瘍との立体関係が把握しやすいという特性と、統合したわかりやすい画像が得られる特性がある。従って,特に低侵襲手術に役立つ可能性がある。バーチャル内視鏡は実際の内視鏡の到達できない部位も観察することができ、膵管内乳頭粘液性腫瘍および膵臓がんの診断に有用である。 また、複合現実感型3次元ディスプレイは肝臓と膵臓手術のナビゲーションシステムとして応用可能と思われる。

「OpeAnime」は患者さんにわかりやすく手術の内容を説明することが可能で、患者さんと医師との信頼関係が深まり、より安心して手術を受けられることが期待できる。医療分野において、3D画像が今後ますます応用されることが期待される。


◎講演用テキスト koen1.doc(wordデータ【600KB】)

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「コンテンツを取り巻く環境と3D技術への要求」





東京大学 国際・産学共同研究センター
センター長・教授
安田 浩
政府IT戦略本部の「e-Japan戦略」 は、5年以内に4000万世帯が高速インターネットアクセス網に常時接続可能な環境を整備することを目標としている。市場原理下での急速な整備を進めるには、需要を引っぱるキラーコンテンツが必要。コンテンツは海が障壁とならないので、中になければ外に消費が流れる。国内で生産されなければ他国から買わざるを得ない。したがって、コンテンツを国の産業にすることが重要である。

では、どういうビジネスモデルで行うのか。視聴者がお金を支払うというモデルは飽和状態で、もっと大きく伸ばすには視聴することが無料であるというビジネスモデルが必要になってくる。そこに、見せたいという要求、メタデータを見せるというポイントがあげられる。

画像技術への環境条件はメタデータのコンテンツ化、技術のブラックボックス化、パラレルリアリティ環境の実現、超プロフェッショナルという点が必要で、つまり、3Dコンテンツの大衆化とスーパー化が大切になる。優れたコンテンツを世の中にどんどん送り込んでその相乗効果を狙いたいと考える。3D技術の将来方向は、モバイルで使える3D、超高品質化した3D、目に優しい3Dなどで、それらを作ってほしいと願っている。


◎講演用テキスト koen2.ppt(pptデータ【1.9MB】)

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「3Dを活用した視覚トレーニング」






株式会社アイパワースポーツ 代表取締役
田原博史
一般的に3D映像は目に負荷がかかる、目に悪いと思われている。しかし、弊社の製品は、目のトレーニングのために負荷を与え、ストレッチングをして整える。その結果、視覚強化となるという考え方である。弊社の3Dトレーニングはたいへんなスピードで目に負荷をかけている。トレーニングソフトだけでは危険で、その前後にストレッチングソフトをプラスすることでトータルとして目によい方向にもっていくというシステムである。それの検証データも出ている。

3Dソフト単体で考えるとできるだけ目に負荷をかけないように、安全なように、3Dソフトの表現がともすると小さくなりがちである。しかし、本来の楽しいアプリケーションを作ってほしいという願いがあり、そのときに活用できるのがストレッチング映像である。「ストレッチング映像が入って目を整えているので大丈夫」とユーザーもクライアントも説得していただきたい。

将来、ノートパソコンで宿題をする、「目に悪いのでやめなさい」といえない状況も考えられ、ガイドラインだけでは守れない時代がやってくると予想できる。適切なマニュアルを考えて、目を守っていくのは我々の市場を守っていくためにも大切で、皆さんといっしょになって考えていきたい。3Dエンターテイメントを待ち望んでいるユーザーのために安心とおもしろさを届けたいと考えている。


◎講演用テキスト koen3.doc(wordデータ【24KB】)

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「スポーツビジョン(スポーツ視覚学)と
3D映像」





スポーツビジョン研究会
真下一策
スポーツと視覚に関して分析・研究を行った結果、トッププレイヤーと呼ばれるAランクの優秀なスポーツ選手は優秀な視覚能力の持ち主であり、優秀な視覚能力は優れたスポーツ選手の条件ということがいえる。優秀な視覚能力は視覚発達時期の幼年時に外遊びをすることが重要である。しかし、広い自然の中で遊ぶことがむずかしいわが国の現状では、狭い場所にいながらにして広い空間を見ることができる3D映像の活用が有用である。

現在、ビジュアルトレーニングの基本ソフトは完成しているが、内容的にさらに充実させる必要がある。視力低下の改善や眼精疲労の予防など、目の調節緊張に関したトレーニングとしても3Dは利用できる。しかし、3Dには眼精疲労となる不自然さも含んでおり、その点を考慮して利用方法、プログラムを考える必要がある。スポーツ医学の立場から、わが国のスポーツの将来とVDT作業の改善のため、3D技術の発展に期待したい。


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