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「技術部会主催勉強会」
(会場:LEN貸会議室 水道橋会場)
2013年6月27日

6月27日、東京・水道橋にて、技術部会主催勉強会を開催した。 今年度の技術部会では3Dの効果的な活用を重点的なテーマに掲げていることから、今回は「3D活用事例と3D最新技術」に関する勉強会を開催した。具体的には、3Dが活きる分野として教育現場での試みや、3次元データの活用の新たな形として市場の伸びが想定される今話題の3Dプリンターの現状、また、3Dと次世代テレビの対応を中心にMPEG標準の最新動向について、各専門家による講演を行なった。さらに、長年にわたり3D作品を手掛けられてきた写真家・清水清太郎氏には3D写真市場の現状等について、3D作品のご紹介と併せてお話いただいた。
今回の勉強会の参加者は31社50名であった。

『小学校社会科の授業における3D映像活用の試み』

東京福祉大学 教育学部 准教授
柴田 隆史

<講演概要>
立体映像は、奥行きや凹凸を直接的に表現できるという特徴がある。この利点を活かして、 どのように立体映像を利用すれば教育学習面での効果が得られるのかを検討する研究に取り組んでいる。今回、小学校6年生社会科における古墳時代の学習のための3D教材を試作し、実証授業を行なった。その様子や得られた結果などを一部の3D映像と共に紹介する。
◎配布資料: 柴田氏資料
『「3Dプリンター」の今とこれから』

丸紅情報システムズ株式会社 製造ソリューション事業本部 モデリングソリューション技術部 マーケティング課長
丸岡 浩幸

<講演概要>
丸紅情報システムズ株式会社は、プロ向け高性能3Dプリンターで世界トップシェアメーカーであるアメリカStratasys社の日本販売代理店として、20年以上の実績があり、その立場から最近注目されている「3Dプリンター」とは何か、どのようなものが出来るのか、どのように役立つのか、先行している欧米の動向、現状とこれからの期待と課題について、できるだけ分かりやすく、幅広く紹介する。
◎配布資料: 丸岡氏資料
『MPEG標準の最新動向 −(3D、次世代テレビに重点を置いて)』

東京工芸大学 工学部 コンピュータ応用学科 准教授
金子 格

<講演概要>
MPEG-1の標準化会議が開始された1988年から25年が過ぎた。当初は映像のデジタル化が進む中で、デジタル映像方式の乱立が懸念され、その標準化がMPEGの使命だったが、現在、グラフィックス, Web,ストリーミング配信と、MPEG標準と関係する技術要素は多様性を極め、MPEG 標準化委員会が検討し策定する標準の体型も多岐にわたっている。今回は、3DC会員の関心が高い3D分野と次世代テレビへの対応を中心に、これら様々な分野に及ぶMPEG標準体系の全貌を分かりやすく解説する。
◎配布資料: 金子氏資料
『過去20年にわたる3D表現の追求と挑戦した種々の3Dビジネスについて −最新作品 京都 東寺の国宝の取り組み−』

写真家
清水 清太郎

<講演概要>
今年は、写真家として活動40周年目にあたり、3D撮影も手掛けて20年となった。長年、商用として撮影された3D作品の一部を展示・上映すると共に、新しい表現として3Dに挑戦し続け、単に撮影だけでなく、3Dを使った種々のビジネス手法にも挑戦し続けた3D写真市場の現状を説明する。また、今年前半に、多数の国宝の仏像を所有する世界遺産の京都の東寺を新たな手法で表現するプロジェクトをプロデュースした際の仏像のARや3D写真の一部も紹介する。
◎配布資料: 清水氏資料

【展示デモの様子】

(丸岡氏展示)
(清水氏展示)
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