「3D技術がもたらす新たな可能性」
会員数は現時点で幹事会員5、正会員109、大学の先生方を中心とした賛助会員39で、海外を含め計153団体が活動母体となっています。3Dの関心は高まり、お蔭様で毎月毎月会員が増えているという状況です。
今月から来月にかけて活発に対外活動を展開しています。まず、京都で「デジタル疎水ネットワーク」の完成記念式典が今月28日まで行なわれています。来月初めには「インターナショナルディスプレイワークショップ」が福岡で行なわれます。また、浜松の「日本光学会年次学術講演会」では谷口事務局長が講演予定をしておりますし、12月16日には「3D技術が生活を変える」と題した「読売・東大学術創成シンポジウム」が行なわれます。最後に、中部マルチメディアコンソーシアムでは、愛知万博を見据え万博事務局とジョイントし、私どもの事務局長の基調講演の予定もあります。
昨日から行なわれています京都の完成記念式典ですが、法人70余参集し、放送局も3〜4局取材があり、大変好評にスタートしました。3Dコンソーシアムのほうからも会員企業からの出展がありました。京都の山田啓二知事からは、いかに地域の活性化を図るかという点では、3Dに対してあらゆる市場での活躍が期待されるというお話があり、その意味で3D技術の実用化に向けて、京都大学や3Dコンソーシアムとの連携を進めていきたいという心強いお言葉をいただきました。
地方の活性化ということが叫ばれており、まだまだ地方の財政面では厳しい状況が続いておりますが、その地域にしかない観光資源とか国際化、教育、人材育成といった各地域に共通した課題があるわけで、いずれはそういった課題に3Dが非常に大きく貢献するのではないか、と考えています。われわれ3Dコンソーシアムは、こういった地方との連携を深めていくわけですが、肝心なのは1つでも2つでもビジネスに結びつけていくということです。
地方の活性化ということで昨日の新聞でも紹介されていましたが、経済産業省が4つの分野を挙げて産業活性化を図ると。燃料電池、ロボット、情報家電、バイオ、環境、コンテンツと挙げられていますが、これらは中小の企業に直接結びつくものではないのですが、最後の2つ、環境とコンテンツは、中小企業あるいは地方の活性化には大変重要な役割を果たしていくのではないか、と思います。
地域では国際化ということより、もっと身近な生活空間の快適化といったもの、たとえば面白いもの、楽しいもの、美しいものには消費者はお金を払ってでも手に入れようとする、基本的にはそういうものです。3Dコンソーシアムの技術をそういったところに働きかける意味は大きいと思います。そういった点を外に向けて積極的にアピールしていきたい。
そのひとつが、12月16日の東大安田講堂における「3D技術が生活を変える」と題したシンポジウムです。第3部では、「3D技術がもたらす新たな可能性」と題したパネルディスカッションで、我々も熱く語っていきたいと思っています。この内容は、読売新聞で全面的に内容紹介されます。1300席ありますが、新聞告知する関係上いっぱいになる可能性もあります。また、出典希望される企業は事務局に申し出てください。
海外の動きとして注目すべきことは、アジアでは3D液晶技術が非常に発達しており、まさに3Dコンソーシアムが目指す理論がアジア全域で展開されつつあるということです。
最後に、3Dコンソーシアム年次総会について申し上げます。2004年2月24日(火)にシャープの幕張ビルにて開催いたします。
以上、最近の活動報告と今後の予定についてお話しさせていただきました。3D技術は、間違いなく着実に市場が拡大しておりますので、皆様と一緒に活動を加速させていきたいと思っておりますので、積極的なご参加をお願いしまして、あいさつに代えさせていただきます。